HC谷村です。
昨日3/21、弊クラブの第1期卒団生の卒団式がありました。
クラブ設立から1年と半分ほど・・・
設立は大人だけでなく、子どもたちも0からのスタートで大変なことばかりだったと思います。まっすぐにコーチのいうことを聞いて、誰よりも真っ先に動いて、下級生の面倒をみてくれた6年生です。大会成績はもちろん、輝かしいものではありません。しかし、彼らは他の人がなかなか味わうことのできない苦労や経験を積んでくれたと思います。
卒団した4名の卒業生は、まだまだ長いバスケットボール人生を歩み始めたばかりです。短い1年間でも、やめたくなるような厳しいこと、苦労などたくさんあったと思います。
私が卒団生にとにかく伝えたいことは、「好きなことを好きでい続ける覚悟をすること」です。
この言葉は、私が大学時代に恩師からいただいた言葉です。大きな挑戦をする時に監督が私にかけてくださった言葉で、何事でも大きな挑戦をするときや壁にぶつかる時に私をいつも助けてくれた言葉です。
好きなことでさえも嫌になってしまうことって多いと思います。競技で言えば、スランプだったり、それこそ進学して新たなステージに進む時など育成年代の選手にとって壁というものはまだまだ多く立ちはだかっていると思います。
上北ミニバスでもどのミニバスでも、「楽しい」という気持ちがバスケットを始めた初心の部分にあるかと思います。その「楽しい」から「勝ちたい、もっと上手くなりたい」というような向上心に繋がるような指導をされているかと思います。
しかし、年齢をかさねるに従って、「楽しい」という感情を忘れてしまいがちになってしまうことは当たり前のようにあります。スポーツの世界は厳しく、残酷なこともしばしばあります。私は、そういった環境に負けてはいけない!ということは言いません。どの環境でも、めげずに戦うことや自分の居場所を見つけ行くことに注力して常に何事にも積極的であってくれていればいいと思います。
私は行き詰まった時に恩師の言葉を思い出しては、どういうことを伝えたかったのかなと考えていました。そして恥ずかしながら、ようやくその答えがわかったような感じがします。
バスケットボールが嫌いになりそうな時に、思い悩んでいた時に、その言葉の意味を考えていました。「小学生の時はあんな感じだったなぁ、中学はこうだなぁ」と振り返っていました。いつも一緒にいたチームメイトや厳しい指導をしてくれた先生など多くのサポーターがいたこと、応援してくれるスタッフがいたことなどを思い出します。思い出も全てが楽しかった訳ではないですし、もしかすると苦労の方が多いです。でも、バスケは嫌いになったことはありません。
そして行き着く答えは、バスケットボールが人生に大きな影響を与えてくれたこと。
これが私の全てであったと思います。
このように考えることがまさに”競技愛”つまり、”バスケ愛”であり、好きでい続けることなのかなと思います。子供時代の「楽しい」が「愛」に変わる、これが覚悟なのかなと思います。楽しいだけでは乗り越えられないこともあると思います。その場の楽しさだけでは、競技を追求することは難しいですよね。バスケを愛していないと、辛いことも乗り越えられないんだと思います。きっと、私は小さい頃から指導者に恵まれていて、バスケ愛をたくさん教えてもらったんだと思います。だからここまでやってこれたのかと思います。私が現時点で、そこまで子どもに色々なことを教えてあげられているかはわかりません。ですが、愛を忘れずにこれからも頑張っていって欲しいと思います。
何事も一度好きになったものを人生の宝物のように、大人になっても大切にし続けて欲しいです。その思い出の周りには素敵なファンやサポーターがたくさんいます。全てが大切なものです。大切にするということは愛なしにはできません。これからの人生で困った時、逃げ出したい時はバスケやその仲間が必ず助けてくれます。
長い話になってしまいましたが、
上北沢小学校並びに近隣小学校の卒業生の皆様、ご卒業おめでとうございます。
卒業は、大きな成長を実感する節目だと思います。また、仲間との別れは寂しいことでもあります。私も子どもたちの成長に負けないように、バスケ愛・地域愛を忘れずに頑張っていきたいと思います。
新たな環境でも常に『挑戦』することを忘れずに頑張ってください!
HC谷村
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